下関マグロの“散歩生活”

下関マグロの“散歩生活”

東京の町を散歩します。散歩の途中で出会ったおいしい食べ物やおもしろいものを紹介します!

2010年07月

7月 29日

夕暮れの神泉を焼き鳥の匂いを嗅ぎながら歩く


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渋谷のライブハウスで知り合いのバンドが演奏するので、嫁といっしょに見に行くことにした。
その前に、どこかで一杯ひっかけていこうというわで、渋谷駅から足が向かったのは神泉(しんせん)駅方面である。109の前あたりはさすがに人であふれかえっているが、坂の上へ行くにしたがって人が減ってくる。坂をあがっていくと右へ曲がる道がある。円山(まるやま)町方面への道だ。

6時過ぎくらいに歩き始めたが、だんだん陽が落ちてくる。夏の散歩は夕暮れ時がいい。


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曲がるところを間違えても、このあたりはむしろ道に迷うくらいのほうが散歩としてはおもしろい。ラブホテル街があり、道は迷路のようにつながっている。油断していると、反対側の坂をおりて松濤(しょうとう)方面まで行ってしまうことがある。これは行き過ぎだ。


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円山町はかつて花街であった。歩いていると住居表示が円山町から神泉町に変わる。井の頭線の駅である神泉駅という小さな駅がある。かつて僕は明大前に住んでいたことがある。渋谷から電車に乗って帰るとき、喧噪の渋谷駅を避けて、ここ神泉駅まで歩いてきて、ここから電車に乗ることが多かった。


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夕暮れ時から神泉駅周辺を歩くと、焼き鳥を焼くいい匂いが風に漂ってくる。神泉は大人の街だと思う。焼鳥屋や居酒屋などちゃんとした店が多い。
今回お邪魔したのは、神泉駅からすぐの「千羽(せんば)」さんである。看板には<串焼き>とあった。

店内には手書きのメニューが貼られており、3
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1年前にご主人が脱サラして始めたお店。ご夫婦でやっていらっしゃる。7年前にこの場所に店を移したとのこと。まずは生ビール。それから、カレー味の煮込み(大)をいただく。しっかりしたカレー味がついていて、モツ特有の臭みを消してくれている。たぶんモツがニガテという人もけっこう食べられるはずだ。

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他にも変わった料理がたくさんあった。たとえば「千羽焼き」というメニュー。青い一般的な野菜3種類が入っている。これが実においしいのだが、この3種類の野菜をなんだか当てるというようなちょっとしたゲームがある。当たったからといってなにかもらえるわけではないが、居酒屋の遊びとしてはけっこう楽しいかもしれない。
ちなみに僕と嫁で協力しながら、なんとか3種類当てることができた。 
7月 23日

飯田橋のパワースポット「東京大神宮」へ


DSCF3359飯田橋という町は独特の雰囲気がある。町そのものがパワースポットというか歴史がうねっているかんじがする。
あちらこちらに千代田区が設置した歴史の案内板もあって、これを読みながら歩くのも楽しい。
まずはJRの飯田橋駅を東口で降りてみよう。目の前に大きな歩道橋が現れる。この交差点は、外堀通り、目白通り、大久保通りが交差する場所である。外堀と神田川がここで合流している。
神田川の上を高速道路がフタするように走っている。
かつて、飯田橋から水道橋へ抜ける神田川沿いの土地は市兵衛河岸(いちべいがし)という町名で呼ばれていた。昭和三九年までこの名前があったそうだ。


DSCF3370河岸(かし)というのは、海上交通の要衝である。かつては神田川を船が行き交い、様々な物資が河岸を経由し、流通されていたのである。

さて、その神田川を小石川橋にて渡る。神田川はここで2つに別

れる。南へ流れていくのが支流の日本橋川である。このまま一ツ橋を経て、あの日本橋の橋の下を流れ、その後、隅田川に注ぐ。


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ちょうどお昼時でお腹がすいてきた。河岸というとどうしても、魚河岸を思い浮かべる。やはり魚が食べたくなった。ランチ時に魚を食べるとなれば魚鐵 (うおてつ)」であろう。

日本橋川沿いの道から、目白通りまで出る。ホテルグランドパレスの向かいに魚鐵 」はある。まだお昼前だが席はほとんど埋まっていた。


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かろうじて空席を見つけて着席。いやぁ、ここの刺身定食はボリュームがあって、うまい!

さて、お腹もいっぱいになったところで、目白通りにある「東京大神宮」という大きな石の案内がある。ちょっと上り坂になっているこの道を行けば、「東京大神宮」がある。いまや、縁結びの神様として、大繁盛しているところだ。昔風に言え
DSCF8636ば、「御利益がある」ということになるだろう。今風ならば「パワースポット」ということか。

初詣の時期ではないのに拝殿の前は行列ができている。参拝客のほとんどは若い女性である。僕も列に並びお賽銭を奉納し、お参りをした。境内を見て、この神社が今なぜ人気なのかがよくわかった。どこか、現代風なのだ。休憩するために腰をおろせるところなど、和でありながら現代風。これはおみくじやお守りの販売もそういう印象を受けた。
そして、どういうわけかここにいると、自分がパワーをもらえるような気がするから不思議なものだ。

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7月 23日

立石は下町の居酒屋ワンダーランドだ!


DSCF9380夏の夜フラフラと居酒屋をハシゴしたい。そんな気分になったら、立石を散歩することをお薦めする。
立石仲見世商店街は、もとは闇市から発展したというどこか懐かしい商店街だ。
こういった商店街、昭和の時代にはまだあちらこちらに残っていたが、再開発によって次々とな
DSCF9401くなり、今はとても珍しい。

ここにはとても有名なモツ焼き「宇ち多゛」がある。しかし夕方くらいに行っても、
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宇ち多゛」はすでに売り物がなくなって閉まっていたりする。そんなとき、同じ商店街にあって、こちらも人気の「ミツワ」さんにうかがった。行列ができている。並ぶことにした。
後にもどんどん人が並ぶ。人気のお店なんだ。20分ほど待って入店。もちろん相席。お刺身やもつ煮込みなどを注文。もちろん飲み物はチューハイ。


DSCF9386ということで、日を改め、土曜日の午後に「宇ち多゛」を訪問した。であります。
しっかり、行列ができております。5、6人が並んでおり、15分くらい待ったでしょうか。 
ちなみにこの有名店、注文の仕方などけっこう独自のルールがあるようで、もし初めてという人は、「宇ち入り倶楽部」 のようなファンの方々が作っているHPで情報を仕入れて行くのがいいだろう。

DSCF9392それにしても、驚かされるのは、単に酒飲みというお客さんばかりではないということ。ここはソフトドリンクなんかもあったりして、そういうものを飲みながら、モツ焼きだけ食べていくというお客さんもいるのだ。
それだけ、ここのモツ焼きがおいしいということなのだろう。たしかに、大きさや鮮度など、これまで遭遇したことのないモツを味わうことが出来た。
 
7月 22日

池波正太郎が愛した渋谷の老舗を歩く

池波正太郎というと、『鬼平犯科帳』『剣客商売』といった時代小説のシリーズで有名である。同時に、食にまつわるエッセイも多い。『東京のうまいもの―散歩のとき何か食べたくなって』(コロナ・ブックス)の中に出てくるお店を歩いてみようと思っている。
しかし、池波正太郎が亡くなったのは今から20年前である。ここに掲載されているお店も閉店してしまったところが多い。今も残るお店を渋谷あたりでさがしてみた。まず最初は「ムルギー」本書から引用させていただこう。
朝、役所を自転車で出て、滞納税金をあつめてまわる。昼になるとそのまま自転車で渋谷へ出て昼食をする。これが毎日のたのしみだった。 東急デパートの食堂や、百軒店(ひゃっけんだな)のカレーの店[ムルギー]や、その前の[アラスカ]の出店などへ、よく出かけた。 目黒税務署に勤務しながら執筆活動をしていた池波正太郎が、作家だけで一本立ちしたのは昭和30年のことである。だからここに書かれている話は昭和20年代のことだろう。百軒店は今もある。
109の前を通り過ぎ、道玄坂をのぼると、「しぶや百軒店」というゲートがある。この坂をのぼったところを左に曲がると、「ムルギー」が見えてくる。ドアの上にには、「昭和26年創業」と書かれている。僕は友人の北尾トロに連れてきてもらったのが最初だったと思う。「ここは、椎名誠のエッセイで有名なんだよ」と北尾トロが教えてくれたのを覚えている。
DSCF87801980年代のことだったろうか。ただ、来たのは初めてだが、出てきたカレーを食べるうちにこのカレーは知っていると思った。誰かのエッセイで読んだことがあった。しかし、それは椎名誠でも池波正太郎でもなかった。それだけ多くの人が書いているということだろう。最近では大槻ケンヂのエッセイで有名なのだそうだ。
僕はといえば、思い出したようにこの店にくる。最初に行った1980年代はおじいさんがカレーを運んできてくれた。それから、お婆さんになって、しばらくお店が開いていないこともあったが、最近は若い女性がカレーを運んでくれる。
メニューを見るといちば上に☆マークがつけられ、
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玉子入りムルギー(当店おすすめ) ¥1050
となっている。前からずっとこれがお勧めだったと思う。というわけで、これにする。お昼時で店にはどんどん客が入り、ほぼ満席。
しばし、待てば、やってきましたムルギーのカレー。ご飯が山脈のように高く盛られているルックスは昔から同じだ。今は、本格的なインド料理店はいくつもあるから、こういったスパイスたっぷりのカレーもさほど驚かないけれど、創業当時の昭和26年では、画期的だったかもしれない。

ムルギー
ジャンル:インドカレー
アクセス:東京メトロ半蔵門線渋谷駅1番口 徒歩3分
住所:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-19-2(地図
周辺のお店のプラン予約:
北新地 鳥屋 渋谷道玄坂のプラン一覧
びいどろ 渋谷店のプラン一覧
居酒屋 ざくろ のプラン一覧
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 渋谷
情報掲載日:2014年5月16日


そして、もう一軒ある。

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7月 20日

高田馬場のあの有名店まで散歩した


DSCF8591夏というのは一年のうちでもいちんばん散歩に適さない季節だといっていい。戸外に立っているだけでも大変だ。 そこで、日陰が続く場所を選んで散歩したい。
日陰が続く場所といえば、下街などがそうだ。冷房なども効いていて、歩きやすい。


しかし、まあそれもいいのだが、できれば地上
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を歩きたいというときには、東京なら桜並木のある場所がいい散歩コースになる。川沿いなら風が通り、なお良い。
桜というとどうしても春の散歩だと思いがちだが、夏は日差しを遮ってくれるのでけっこう快適だ。これが秋になり冬になると葉が落ちる。となると日差しが差して暖かくなる。すなわち桜のある場所というのは、一年中散歩者と相性がいいのである。
さて、桜並木のある川といえば、目黒川や神田川を思い浮かべる。今回は後者を歩いてみることにした。

DSCF8534というわけで、出発する駅は東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅。 駅の改札を抜け、地上に出るとすぐに神田川がある。
神田川沿いに江戸川橋公園が続いている。花の咲く季節、この川沿いの道は人でいっぱいになるのだが、夏の昼間は歩いている人はほとんどいない。時折、走っている人と遭遇するくらい。
歩いていると、日差しは遮られいい風が吹いてくる。江戸川橋駅からスタートし、椿山荘を通り過ぎると、関口芭蕉庵がある。さらに新江戸川公園などがある。このあたりから新目白通り方向に出れば、都電荒川線の早稲田停留所がある。今回はもう少し先ヘ進もう。神田川は明治通りに突きあたる。そこが高戸橋。この先、高田馬場駅へ向かう川沿いに「べんてん」といういつも行列のできているラーメン店がある。そこへ寄ろうかと思ったが、この日はお休み。高田馬場駅を越えて「俺の空」まで行くことにした。
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早稲田通りを高田馬場駅を左に見て通り過ぎ、ひとつめの道を左に曲がる。山手線の線路沿いを新宿駅方向に歩けば、行列があるのですぐにわかるはず。行列がな
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ければ青い暖簾が目印。ここで僕は「浸け豚そば」800円を食べた。暑い日に熱いラーメンもいいが、この日はつけ麺にした。
旨い!

今回のコースの地図はこちら→
 
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