下関マグロの“散歩生活”

下関マグロの“散歩生活”

東京の町を散歩します。散歩の途中で出会ったおいしい食べ物やおもしろいものを紹介します!

2011年02月

2月 18日

絶品カレーを求めて市谷加賀町を往く

「dancyu」という雑誌で2000年代にやった「カレー」特集をまとめた「カレー大全(下)」というムックがある。
これに2000年7月号「特集 熱いぜ!カレー」で行われた、嵐山光三郎、安西水丸、小野員裕の座談会が掲載されている。
カレー大全 下 (プレジデントムック dancyu 復刻版)
カレー大全 下 (プレジデントムック dancyu 復刻版)
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おもしろいのは、各人のカレー店ベストテン10が紹介されているところ。
とりあえず、各人の一位を紹介しておこう。嵐山光三郎さんが「松本楼」、安西水丸さんが「新宿中村屋本店」、小野員裕さんが「デリー 上野店」をそれぞれ選出している。各人の個性が出ていておもしろい。
そのなかで安西さんが4位に選んでいたのが、神宮前の「GHEE(ギー)」。
2000年の時点では、まだ存在していた「GHEE」だが、2011年の採録段階で補足説明がされている。
「CLOSE 料理人移動」と書かれていた。そして、付録についているカレー店リストの○○ページを見よ、という記述。そこを開いてみると、「GHEE」の料理人だった人が、「Cafe de MoMo」で働いているとあった。
で、そんなことをすっかり忘れて、先週、TBSの「ぴったんこカン・カン」を見ていたら、俳優の香川照之とアナウンサーの安住紳一郎が、「Cafe de MoMo」でカレーを食べているではないか。ああ、あの安西水丸さんが4位にあげていたところだ。
そう思って、詳しい住所を調べてみたら、なんだ我が家からもそう遠くない。ということで出かけてみた。
市谷薬王寺町の交差点

最寄駅は、都営大江戸線牛込柳町駅か都営新宿線曙橋駅だ。
曙橋駅からだと、外苑東通りに出て、市谷薬王寺町の交差点で右に曲がる。
マンションやアパート、会社などが並ぶなんとういうことはない道。
その先に「加賀公園j」という公園がある。
加賀公園

公園の写真を撮っているときに、前の道にタクシーが止まり、なんだか見覚えのある紳士が降りてきた。
見ていると、その紳士は、あるお店に入っていった。
Cafe de MoMo 外観

あ、ここが「Cafe de MoMo」だ。

ということは、あー、そーだぁ。さっきの紳士は安西水丸氏だ。
追いかけるように中に入ると、店内はほぼ満席。
店員より「おひとり様ですか?」と聞かれ、うなづくと、
カウンター席へどうぞと言われる。
先ほどの安西氏とおぼしき紳士もひとつおいて隣である。
注文を聞かれたので、こっそり指差し、
「あれと同じのをください」と言った。
店員は、それが、2種類のセットであれは野菜とビーフだけれど、いいかと確認してくれた。
「ええ、それをください」
「SとMサイズがありますが」
と言われ、あれはどちらですかと聞けば、Sだそうで、それにする。
メニューを見ると900円。
「薬味です」と出された野菜を刻んだものが小さな器で出てくる。
すぐにカレーが提供された。
Cafe de MoMo ビーフと野菜のコンビ

カメラを出して、「いいですか」と聞けば、笑顔でうなずかれた。
かんじがいいなぁ。
写真を撮って、まずは野菜カレーからいただく。
やさしい味。カレーというよりもカレー風味の野菜を食べているかんじ。
Cafe de MoMo ビーフと野菜のコンビ

そして、ビーフはすごく辛い。が、肉を噛みしめると、肉そのものにもスパイシーな味がついていて、
癖になる辛さだ。これまでこんなカレーは食べたことがない。
また、ライスがなんともいえず、歯ごたえがありおいしかった。
ちなみに安西氏はお店の人に挨拶されながらも、静かに食し、テイクアウトもされ、静かに去っていかれた。
素敵な紳士である。

さて、おなかいっぱいになったところで、周辺を散策してみよう。

試衛館あと

新撰組の近藤勇の道場「試衛館」がここにあったのだそうだ。土方歳三、沖田総司などがここで剣術の修行jに励んでいたそうだ。

ちなみに市谷加賀町のあちたりを古地図で見ると、「此邊 加賀屋敷ト云」とあった。ネットで調べてみると、かつて金沢藩主前田光高夫人の屋敷があったことでこうよばれるようになったようだ。

それにしてもカレー気分が続きそうだ。

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2月 13日

護国寺で人気のラーメン店「柳麺 ちゃぶ屋 本店」へ

護国寺を散歩した。
ここは護国寺の門前町である。
護国寺

護国寺からまっすぐ南に伸びる道が、神田川までずっとくだっている。
神田川のところが、江戸川橋駅で東京メトロの有楽町線で護国寺の次の駅だ。
この道の両側はどちらも上り坂になっている。
ごくおおざっぱに言うと護国寺の東側には茗荷谷、西側には雑司が谷と谷のつく名前が2つある。
その2つの谷からどんどん下り坂になり、音羽あたりが谷底になっていて、その谷底は神田川へと傾斜している。
かつてここには弦巻川という川が流れていた。
講談社がある。その先に大塚警察署がある。
ここは、1986年12月8日にビートたけしとその軍団が殴りこみをした場所で、すぐに隣にあった大塚警察署の警察官に現行犯逮捕された。
若い人はそんな事件も知らないのかもしれない。

さきほど、護国寺でこの近辺で点数の高いラーメン店を検索した。
出てきたのは、「柳麺 ちゃぶ屋 本店」さんだ。
たしかこの先にあるはず、と行ってみる。看板を見て、あれっと思った。
護国寺 柳麺 ちゃぶ屋 本店

初訪問のつもりだったが、以前、来たことがある。
あのときは、店内でちょっと並んだこと、前に3人組みの高校生がいて、そいつらがうるさかったこと、JAZZがかかっていたことなどは思い出せたのだが、肝心の味が思い出せない。
どうしようか、思い出せないのだから入ってみようと思った。
あー、この店内には見覚えがあるなぁ。
コの字型のカウンターで中で作業をしているお店の人が、
一種のパフォーマンスのように美しい所作でラーメンを作っている。
メニューを見ても、前回何を食べたか思い出せなかった。
お勧めはなんですかと聞けば店員は実に丁寧に醤油を勧めめてくれる。
煮玉子らぁ麺900円にする。お昼時は、小ライスもついているとのことで、お願いする。
護国寺 柳麺 ちゃぶ屋 本店

しばらく待っているとラーメンが到着。
スープをすすってみると、こ、これはうまい! 脂身が多いチャーシューは苦手かなぁと思いながら一口食べると、やわらかくて美味。
しかし、まったく以前の味が思い出せない。
そして、麺をすすってみて、ああ、そうかと思い出した。
護国寺 柳麺 ちゃぶ屋 本店

僕はこのぬめぬめした麺が苦手なのだ。
個人的な嗜好の問題で、こういう麺が大好きだという人がいることもわかる。
ただ、僕は駄目なのだ。
僕のこれまでのスタンスはおいしかったところはブログに書き、そうではなかったところは書かないというものだった。
悪口を書くようなことは気が引けると思ったからだ。
しかし、今回のようなこと、つまり、一度言っているのにすっかり記憶から抜け落ちている、ということが、
何度かあるので、これからは自分の中でおいしくないと思ったところでも、記録として残しておこうと思った次第。

苦手な麺だとといっても食べられないわけではなく、きちんと完食。
腹ごなしに、目白台方向へ足を向ける。
音羽 鉄砲坂

鉄砲坂という思い名前の坂がある。
音羽 鉄砲坂

かつてこのあたりは崖で、ここで鉄砲の練習をしたのだそうだ。
そういえば、四谷にも鉄砲坂というのがある。
今度はそのあたりでも散歩しようかと思いながら、江戸川橋駅まで歩いた。




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2月 12日

時間が止まったようなホッとできるラーメン

寺門ジモンの「取材拒否の店」というテレビ番組がある。
本にもなっている人気番組で、タイトルどおり、取材拒否のお店をモザイクを入れたりして紹介するというもの。
寺門ジモンの「取材拒否の店」
寺門ジモンの「取材拒否の店」
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番組を見ていて、行ったことがない店だとさっぱりわからないけれど、
行ったことのある店だと、わかることが多い。
今回行く、「めとき」もこの番組に登場した店だけれど、
見ていて、ああ、あそこだとすぐにわかった。

もっとも、この店、最初はなかなか探せなかった。
まだ携帯電話で食べログを見がら行くという習慣がなかったころで、
パソコンで見た地図を頭の中に入れて、出かけ、
このあたりだとあたりをつけて探すことが多かった。
たいてい、目当てのお店はすぐに見つかるのだけれど、
「めとき」だけは、なかなかたどり着けない店だった。
で、住所をメモして出かけ、やっとたどりつけたという思い出がある。
一度入ったら、けっこうやみつきになって、けっこう通っている。

が、今回も訪問すると。
めとき

あれ、行列してないなぞ。ってゆうか、ノレンも出てない。
近づいてみると、
めとき

がーん、臨時休業。
こうゆーことっててけっこうあるんだよね。
そうそう、この店に限らず、散歩の途中であの店に行こうと計画を立てて出かけ、
そこが、お休みだったりするとけっこうショックだよね。
そこで、僕はいつもいくつか候補を用意して出かけるようにしている。
この日は、西早稲田の「ones ones (ワンズワンズ)」へ行った。
意外と近いんだよね。

そして、後日あらためて訪問。午後1時を少し過ぎたところ。行列は2名。
10分ほど待って入店。
メニューは2つだけ。
中華麺870円と小盛中華麺820円。
いつもここで悩む。けっこうスルスル入ってしまうので、小盛だと少々物足りないのだが、スープは飲める。
普通盛でもけっこう麺の量があり、僕の場合はおなかいっぱいになってしまい、スープがあまり飲めない。
悩んだ末に今回は普通盛りにした。
めとき

じゃーん。懐かしい味というか、外にいるときから、煮干のいい香りがしていて、
今まさに眼の前に現れたっていう喜び!
ずるずると食べちゃいます。
チャーシューは今回けっこう厚め。
噛み応えがあって、味がしっかりついている。
これでご飯食べてみたくなるようなチャーシュー。
あ、そうそう、このスープもご飯に合いそう。
スープをちょっと残したけど、持って帰りたくなっちゃう。

食べ終えて外に出ると、行列はもうなくなっていた。

「めとき」さんのお休みは月曜・日曜・祝日。それに臨時休業もあるので、
これを読んであわてて出かけても、火曜日まではやっていない。
そういうことを考えると、また行きたくなっちゃう。

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2月 12日

海老の香りに誘われて、「五ノ神製作所」で海老つけ麺。う、うま~ぃ!

新宿周辺ばかりでラーメンを食べているので、もっとほかのところを攻めよう、
そう思い、いろいろなエリアのラーメンランキングを「食べログ」で見ていた。
で、ついでに新宿エリアを見たら、点数でトップだった風雲児を抜いているところがあった。
五ノ神製作所というお店である。
こういうランキングは生き物だねぇ。
で、先日行ってまいりやした。

五ノ神製作所のある場所はとてもユニーク。
住所でえいば、渋谷区千駄ヶ谷5-33-16である。住所は千駄ヶ谷だけれど、
JRの千駄ヶ谷駅は遠い。新宿駅は目の前だ。
五ノ神製作所 新宿三丁目駅

いちばん近いのは、東京メトロ副都心線新宿三丁目駅のE7番出口だろう。
明治通りを少し南に歩く。高島屋の前あたりで、新宿御苑側に曲がる。
新宿高校のグラウンドに突き当たるので、そこを右に曲がると、海老の香りがふっとしてきた。
五ノ神製作所 外観


到着したのは、午前11時39分。並びは1名、かと思ったら、自販機への並びだった。
僕も自販機のいちばん左上の「えびつけ麺」750円のボタンを押す。カウンターの空いている席に到着。食券をお店のお姉さんに渡す。
先客には大学生風の男子6人グループなんかがいて、けっこう楽勝で入れる様子だが、僕のあとからきたお客さんは外で並んでいる。

と、大学生風男子のところに大盛や普通盛りのつけ麺の麺が提供されている。
それを見てギョギョギョ。ふと麺で量も多い。
で、表の「小盛りできます」という文字を思い出し、お姉さんに
「麺少なめでお願いします」
と言うと、トッピングがサービスされるとのこと。うれしいねぇ。
味玉にしてもらう。

しばし15分ほどで、つけ麺到着。
五ノ神製作所 海老つけ麺


まず、麺だけ食べてみる。パスタの生麺のような感覚。弾力があり、歯ごたえがいい。
つけダレは、素直に海老の香りがきいてますねぇ。
五ノ神製作所 海老つけ麺

で、麺とつけダレを合体。
おお、これは予測できないうまさ。
つけダレがうまく絡んでめっちゃうまい。初めて食べる味。
ズルズルいける。麺にのっかっているキャベツもいいアクセントだ。
つけダレの中には、三角メンマやチャーシューなどが入っており、サービスの味玉もおいしい。
五ノ神製作所 海老つけ麺

最後はスープ割り。けっこう期待してたけど、意外にも目先(味先というべきか)が変わらない。ここで少し飽きがきたかな。
全部飲み干したけど。。。
でもおいしかった。近々またいくつもり。
というのも、海老味噌つけ麺、海老トマトつけ麺というのがめちゃくちゃ気になるから。
外に出たら、7人の並びだった。ごちそうさま。

せっかくだから、この周辺の散歩スポットもご紹介しておこう。
甲州街道と明治通りが交差する新宿四丁目交差点を新宿高校側へ歩くと、
雷電稲荷神社というのがある。
雷電稲荷神社

僕はこの神社って江戸時代に活躍した相撲取りの雷電為右衛門を祭ってあるだと思っていた。
人にもそう言っていたが、まったく違っていた。恥ずかしい。なぜそう思う込んでいたのか、よくわからない。
この神社はとても小さいけれど、前を通るとき、急いでいなければよくお参りをする。
前述した誤解のため、お参りすると強くなったような気がしていたが、本当にいい加減なものである。






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2月 12日

土曜日の午後、JR神田駅のガード下の居酒屋へ

よく散歩するようになってわかったのだが、都心の駅というのは、めちゃくちゃ近い場合がある。
今から考えれば、わざわざ電車に乗って遠回りということもよくあった。
たとえば、JR神田駅からガード下を北に歩けばすぐにJR秋葉原駅がある。
都営浅草線の東日本橋駅、東京メトロ、日比谷線の小伝馬町駅、丸の内線の大手町駅や淡路町駅なども神田駅から近い。
土曜の昼下がり。
大手町駅A2番の出口で出て神田駅のガード下の飲み屋に行こうと歩き始めた。
鎌倉橋

外堀通りに出るところに橋がかかっている。
鎌倉橋という橋で、下を流れるのは日本橋川だ。
このあたりは、徳川家康が江戸城を修復する際、ここへ鎌倉からの石材などを荷揚げした場所。
鎌倉河岸と呼ばれていた。今もビルの名前として残っている。
その隣に同じく外堀通りの交差点の名前が「竜閑橋」。かつてここにも橋があったのだ。
そして、外堀どおりから一本北の道にあるのが、御宿稲荷神社。
御宿稲荷神社

徳川家康がまだ江戸城を作る前、豊臣秀吉から関東への国換えを命ぜられたときに、神田村の郷士(身分は武士だが農作業もする身分)の家に投宿。その後、家康が神社を寄進したのが、御宿稲荷神社の始まりだそうだ。
神田駅周辺はいろいろなお店があって散歩してそれらの店をのぞくだけでも楽しい。
昼間から飲める店もけっこうある。
今回は西側、東京駅方向のガード下に注目。
神田駅ガード下

3軒ほど並んでいる。「馬力」「大越」「升亀」。3店とも漢字2文字。
神田駅ガード下 馬力
神田駅ガード下 大越
神田駅ガード下 升亀

神田駅から近いのが「馬力」、通いのが「升亀」。迷った挙句真ん中の「大越」にする。
店内に入ると、まだ4時前だというのにお客さんでいっぱいだ。
貝の三点盛り、刺身の三点盛りなどを頼み。ビールを飲んだ。
大越 貝の三点盛り
大越 刺身三点盛り

ほろ酔いで店を出る頃には、満席に近い状態だった。

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