八ツ手屋 (やつでや)
お昼時、電車に乗っていて、車掌さんのアナウンスが「神田」を告げると、
ついつい途中下車をしてしまうのは、若いころからのクセだ。
神田駅周辺には安くておいしいランチのお店が軒を連らねているからだ。
今回もふらりと神田駅で降りた。西口から、ガード下にある「ふくてい」を見たら、閉店している。
えっ、と思い、表の貼り紙を見たら、有楽町へ移転だそうだ。
「ふくてい」といえば神田駅ガード下のカレーライスの店として昔から何度かきたことがある。神田からこの店がなくなってしまうのはやはりさびしい。
そんなことを考えているうちに胸騒ぎがした。神田司町の「八ツ手屋」まだ健在だろうか。僕は急ぎ足で神田司町へ向かった。
時刻は12時45分。「八ツ手屋」さんは活気に満ちていた。
このお店、天ぷらを揚げるているところをガラス越しに見ることができる。
2年前までは、高齢のご主人が腰を折り曲げながら、独特のリズムで揚げていた。昨年あたりから、ご主人は後で見ており、女性が揚げている姿を見ることができた。
そして、今回は若い男性が揚げている。その後に座っているご主人は健在だ。
大正3年に創業以来、この場所で天ぷら屋を営んでいる。老舗である。
こういう店のおもしろさは、昔の味が味わえるということだ。天丼も、最近はチェーン店などもできて、味はどんどん進化しているが、昔の日本人が食べていた天丼とはどういうものだったかを知るにはこういう味の変わらない老舗店がいいのかもしれない。
もちろん、創業からすると味は変わっているのかもしれないけれど、少なくとも僕が初めてこの店を訪れた昭和50年代からは何も変わっていないように思える。
さて、入り口のレジでお金を払って着席。お昼時で人がいっぱいなので、相席である。
いつもそうだけれど、このときも全員が天重箱か天丼を食べている。
天重箱は1200円、天丼上が900円、天丼中が650円。
このラインアップも値段も、僕の覚えている限り、変わっていないように思う。
天丼は、上と中はあるが下はない。
天重箱を食べているのは、昔から年配の人だった。この日もそうだった。
若い人は天丼の中が多い。中年の人は天丼上といったところだろうか。
自分はまだ中だと思い、650円を支払う。
見た目ほどタレは濃くない。天ぷらはしっかりした衣で食べがいがある。
またご飯の量は、今どきの丼に比べれば多い。
しっかり、お腹おっぱいになる。
揚げ場にいらっしゃった店主のお元気そうな姿と、すでに慣れた手つきで仕事をしている若い男性の姿にまだとうぶんこの店も安泰だなと思った。
お昼時、電車に乗っていて、車掌さんのアナウンスが「神田」を告げると、
ついつい途中下車をしてしまうのは、若いころからのクセだ。
神田駅周辺には安くておいしいランチのお店が軒を連らねているからだ。
今回もふらりと神田駅で降りた。西口から、ガード下にある「ふくてい」を見たら、閉店している。
えっ、と思い、表の貼り紙を見たら、有楽町へ移転だそうだ。
「ふくてい」といえば神田駅ガード下のカレーライスの店として昔から何度かきたことがある。神田からこの店がなくなってしまうのはやはりさびしい。
そんなことを考えているうちに胸騒ぎがした。神田司町の「八ツ手屋」まだ健在だろうか。僕は急ぎ足で神田司町へ向かった。
時刻は12時45分。「八ツ手屋」さんは活気に満ちていた。
このお店、天ぷらを揚げるているところをガラス越しに見ることができる。
2年前までは、高齢のご主人が腰を折り曲げながら、独特のリズムで揚げていた。昨年あたりから、ご主人は後で見ており、女性が揚げている姿を見ることができた。
そして、今回は若い男性が揚げている。その後に座っているご主人は健在だ。
大正3年に創業以来、この場所で天ぷら屋を営んでいる。老舗である。
こういう店のおもしろさは、昔の味が味わえるということだ。天丼も、最近はチェーン店などもできて、味はどんどん進化しているが、昔の日本人が食べていた天丼とはどういうものだったかを知るにはこういう味の変わらない老舗店がいいのかもしれない。
もちろん、創業からすると味は変わっているのかもしれないけれど、少なくとも僕が初めてこの店を訪れた昭和50年代からは何も変わっていないように思える。
さて、入り口のレジでお金を払って着席。お昼時で人がいっぱいなので、相席である。
いつもそうだけれど、このときも全員が天重箱か天丼を食べている。
天重箱は1200円、天丼上が900円、天丼中が650円。
このラインアップも値段も、僕の覚えている限り、変わっていないように思う。
天丼は、上と中はあるが下はない。
天重箱を食べているのは、昔から年配の人だった。この日もそうだった。
若い人は天丼の中が多い。中年の人は天丼上といったところだろうか。
自分はまだ中だと思い、650円を支払う。
見た目ほどタレは濃くない。天ぷらはしっかりした衣で食べがいがある。
またご飯の量は、今どきの丼に比べれば多い。
しっかり、お腹おっぱいになる。
揚げ場にいらっしゃった店主のお元気そうな姿と、すでに慣れた手つきで仕事をしている若い男性の姿にまだとうぶんこの店も安泰だなと思った。
八ツ手屋
ジャンル:天ぷら
アクセス:東京メトロ銀座線神田(東京都)駅4番口 徒歩4分
住所:〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-16(地図)
周辺のお店のプラン予約:
・北京飯店 のプラン一覧
・Traveler’s Dining PUSHUP @秋葉原店のプラン一覧
・日比谷Bar 神保町店のプラン一覧
周辺のお店:ぐるなび 神田
情報掲載日:2014年5月21日
ジャンル:天ぷら
アクセス:東京メトロ銀座線神田(東京都)駅4番口 徒歩4分
住所:〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-16(地図)
周辺のお店のプラン予約:
・北京飯店 のプラン一覧
・Traveler’s Dining PUSHUP @秋葉原店のプラン一覧
・日比谷Bar 神保町店のプラン一覧
周辺のお店:ぐるなび 神田
情報掲載日:2014年5月21日
コメント
そうですか。ぜひ、今度「八ツ手屋」ごいっしょしましょう。 千住の「おおはし」は中島らもさんの「千ベロ」で知っていますが、まだ行ったことがありません。ぜひ連れてってください。
ゆぽんたさん
永井荷風もかよった浅草の「尾張屋」さんですねぇ。そうですか、あそこの天丼がこんなかんじでしたか。また鰻いきましょう!
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