昨日、一昨日とJR新宿駅中央東口を出た「新宿まつり」があった。
近所の飲み屋さんなどが露店を出して、通りに椅子やテーブルが出て、
多数のお客さんがきていた。
新宿まつり

知らずにきた若い男性が、このあたりで待ち合わせをしていたのだろうか、
携帯電話で「道が、あの道がビアガーデンになっているんですよ」
と言っていた。なるほどそんなかんじだ。
主催しているのは「角一南部大祭委員会」というところだった。
かつてこのあたりは淀橋区角筈1丁目だったのだ。
そして、このあたりにかつて「ムーランルージュ新宿座」があった。
現在の住所でいえば、
現在の東京都新宿区新宿3丁目36-16。
昭和6年、ここに「ムーランルージュ新宿座」ができた。
ムーランルージュというのは、フランス語で赤い風車。
現在もパリのモンマルトルにある。
歌やダンスの劇場で、フレンチカンカンなどで有名。
ロートレックがここの絵を描いたことでも有名だ。
そのムーランルージュの新宿座というのがここにあったのだ。

かつてムーランルージュ新宿座があった場所


先日、「ムーランルージュの青春」という映画を見たのだけれど、まさにこの場所。
まだ存命の方々が、当時の様子をあれこれ語っているセミドキュメンタリーになっている。
同時に当時のことを再現ドラマ風に織り込まれていたりする映画だ。
今では普通に使われる「バラエティ」や「アイドル」とった言葉はこの劇場から生まれた。

薄暮の新宿を散歩しながら、昔のことをあれこれ考えてみた次第。

ムーラン・ルージュ [DVD]
クチコミを見る