最初に築地のラーメン店「井上」を見たのは、もっと前だったが、
はっきり記憶に残っているのは、もう10年以上
のこと、ラーメン好きの知人と歩いているときだった。
立ち食いのラーメン店で道の前のテーブルなどにみんなが立ったまま食べている。
さらに行列もできているのだ。ここは美味しいのかと、ラーメン好きに聞いたら、
首を振りながら、小声で「だめだめ、化調いっぱいだから」と言った。
築地もんぜき通り 井上

その日は、ラーメン好きの友人と築地の場内で海鮮丼を食べた。
しかし、僕はどうにも気になり、後日、築地へ行った時、「井上」で中華そばを食べた。
へえ、こんな味なのか、普通なかんじかなって思ったのが最初。
でも、また食べたくなる。
ふらふらと築地へ行くと、やはり井上の前のテーブルで立って食べている観光客が目に入る。
築地 井上

お店の人がラーメンを作るのも間近で見ることができる。
築地 井上

麺をゆでて、ネギを入れて、スープを注ぎ、
チャーシューなどトッピング。
築地 井上

そんな姿を見ているうちについふらふらと行列に並んでいる自分がいる。
注文の必要はない。メニューは一種類しかないからだ。「中華そば」だけ。
並んでいれば、中華そばが自動的に提供され、代金650円を支払うシステムだ。
築地 井上

そして食べると、あー、これこれって思うのだ。
懐かしい味だって思うのだ。
築地 井上

で、懐かしい味ってなんなんだろう。
あー、懐かしい味って、化学調味料のことなんだって、気がついたりする。
そして、また、無性に井上の中華そばが食べたくなる。

追記:消費増税後は「中華そば」700円になっていた。


井上
ジャンル:ラーメン
アクセス:地下鉄築地駅から徒歩5分
住所:〒103-0000 東京都中央区築地4丁目9-16(地図
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情報掲載日:2014年5月17日